ステップグラジェント方式よりも、すぐれた分画装置を開発するために、溶離液リニアグラジェント方式を開発する必要があった。そこで、我々は鋭利研究を重ね、カラム下部からの吸引とカラム上部からの送圧とで、溶離液濃度をリニアグラジェント的に変化させる事に成功した。グラジェント方式は2本の溶液を用いるが、1本目のボトルを引圧状態にして、2本目のボトルを開放状態にする事で、良好なリニアグラジェント方式のフラッシュクロマトグラフィーを完成させた。また本装置で分画操作を行う際、カラム下部より、気泡が生じ測定の弊害となっていた。これを解決するためのカラム下部からの吸引とカラム上部からの送液圧の比率を精緻に調査し、吸引力1.0:送液圧1.2の比率を見つけ出した。