~有効成分の分離工程の短縮化や工業化支援へ
ジェイ・アイ・サイエンス独自の分離・精製効率を高めた新型クロマトグラフを特許申請した。対象物質をカラムに送液、吸引するリニア・グラジェント方式が特許の根幹となる。新方式により有効成分の抽出時間の短縮化と大量精製、精製プラントの低価格化が実現できる。このほど小型の実験器も完成した。(模式図参照)
特許申請したのは化合物の分離精製器具「リニア・グラジェント・フラッシュクロマトグラフ」で、今年1月22日付で受け付けられた。 この送・吸引を同時に行うことで圧損失が少なくなり、有効成分の効率的な分離・精製が可能となる。従来機器では100㌘の精製に要した時間で、新方式では理論値ながら約20倍の2000㌘を精製できる。このため精製時間の短縮化や大量生産化が実現する。さらにプラント設計を簡素化できるため工業化の装置の製作費用が10分の1以下に抑えることができる。
同社では「日本の農村や東南アジアの農村には有効成分の抽出が可能な農林産物が豊富にある。自社の装置特許や食品加工技術を活用して、日本の農家やアジアの地域の収入アップに繋げてゆきたい。